田中林業さん森整備(3回目)

林業さん達がとてつもなく忙しい 冬の時期を終え、
今日、久しぶりに田中林業の職人の方々(11名)が星山に来てくださいました。

再会した瞬間に「お久しぶりです~!」と弾む声。

皆さんの溢れる笑顔をみると 私たちも更にパワーをもらえます。

持っている道具のかっこよさに目を惹かれますが、

林業のみなさんは作業を始める前に
自分の使うチェーンソーや草刈機の一つ一つを
ヤスリで『目立て』をし、
切れ味をよくしてからお仕事にかかります。

前回までは、入り口から奥へと広がる薮や竹林を中心に
森に光を入れていただいていたのですが、

今回は、

●竹林の整備

●大銀杏の真裏にみつけた竹薮の整備

そして新たに、

●【星山ロード】作り

をお願いしたので

星山初上陸!!の ユンボが入りました。

普段、間近では見ないユンボの上げ下ろしに、
私たちもテンションが上がります。

それと同時に、

「あの子もあの子も見たらきっと喜ぶだろうな。。」

と思い浮かぶ子ども達の顔。

大人でもドキドキワクワクするユンボが
星山の入り口から森の中へと続く道を作っていきます。

今までは竹が多く茂り、暗くてひっそりとした森の中にいた
山神様にも光が入り、参道ができました。

 

竹林整備は今回も、曲がっている竹、
枯れている竹を中心に切ってもらいました。

最初は空が見えなかった竹林も、
終わる頃には空が見えるほどに風と光の道ができました。

皆さんの切ってくれている竹が、まるで

「軽いもの?」

と錯覚してしまいそうになるほどの鮮やかなチェーンソー使いと、
手捌きの職人技には、毎回、見とれてしまいます。

竹を切ったところに水がたまって蚊が発生しないようにと、
子ども達のことを想いながら竹の節のところで綺麗に切ってくれる
優しい心遣いにも 胸が熱くなります。

これもいつか子ども達に見せてあげたい林業さんの姿の一つです。

そして、田中社長から教えていただいた植物の特性。

竹はとても成長が早く、

「竹が風で葉を揺らすことで他の木の新芽を傷つけて枯してしまう」ということです。

 

星山の竹林の中に 多くの桜の木がありましたが、
その一つも、周りを竹に覆われて枯れてしまっていました。

前回、竹を切りだして光をいれていただいたことで
新芽をだせた桜の木があります。

その木はそのままにして、
残念ながら枯れてしまった別の桜の木の根を抜いていきます。

桜の木の根は、大きく大地をしっかりと掴んでくれていたとこがわかります。

同じ根でも竹は根が浅く、横へと伸びています。

そんな植物の性質も目の当たりにしながら、

「次の世代を想って木を植えることが 私たちの仕事」

と、読んだ本の言葉が浮かんできます。

 

私たちも次の世代を想って、

この森に木を植えていきたいと想っています。

お昼ご飯は、

星山で採れた たけのこご飯

豚汁
キンピラ
ぬかずけ

でした。

準備した16合のご飯はあっという間に売り切れてしまい、

働く皆さん気持ちの良い食べっぷりを見て

「次回はもっとたくさん炊こう!」と心に決めました。反省。。

豚汁は多い方で5杯!

本当にパワーを使うお仕事ということが食べっぷりでもわかります。

 

お昼を過ぎて 降り始めた雨。

「小雨だから、やれるところまでやろう!」と後半戦スタート。

後半は 引き続き、

竹林&星山ロードと、

今回の新発見ゾーン!
大銀杏の真裏にみつけた竹薮の除伐と、

大銀杏の側で立ち枯れてしまっていたケヤキ(欅)の伐採。

立ち枯れてしまった欅の木は皮がぺりぺりと簡単にめくれるほど。

台風などの風の強い日が来たときに倒れてしまう恐れがないように
伐採することを決めました。

いろいろと伐採方法はあるようですが、

今回は、欅の木をロープで結び倒す方向を決め、
切れ目をいれてから最後にみんなで引っ張って倒すという方法でした。

皆さんの声の掛け合いに強いチームワークを感じると同時に
様々に気を配って伐採していく安全面への意識の高さも、とても勉強になりました。

枯れているとはいえ大きな木。

一本の木の命の終わりを見ることは
普段なかなかできない経験です。

倒れた瞬間、大地へはしる振動は
体まで伝わりとても迫力がありました。

切った木は、倒れた方向が調度良く水脈をまたぎ
ふたつの場所をつなぐ、一本橋になりました。

 

欅の木は建材になるほど木の中でも硬く強いとのことです。

この橋で子ども達が行き来する日が今から目に浮かびます。

 

そして、最後に大銀杏の真裏にみつけた竹薮ゾーン。

「きっとここは平地なのでは?」という予測はありましたが、

目の前に広がっていたジャングルのような薮の多さから
見た目では広さはわからなかったのですが、

予測を遥かに上回る綺麗な平地の空間が広がっていました。

驚きすぎて、一瞬言葉が出ないほど嬉しい
新たな場所の発見です!

 

皆さんの作業が一区切りつき
片付け終わったと同時に雨が強くなってきました。

お天気も1日味方してくれたことに感謝です。

箱根の山で活躍している田中林業さんの
子ども達への想いがたくさんつまったタスキを、
次のボランティア活動へとリレーしていきたいと思います。

本当にありがとうございました!

words by 松下かおる

 

 

2018-04-14 | Posted in 森のレポートNo Comments » 

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